7/12/2009

理想的なキーボード配列

どうもJudaです。
今回の記事はインターフェイスについて考えます。

結論から言うともっとも汎用的なものがもっとも便利です。しかし、そのキーボードには潜在的な健康リスクや打鍵速度の限界が存在しているとします。そのときに、自分のキーボードだけでもそれを回避しようという考えが生まれるかもしれません。インターフェイスの重要性への気付きです。

インターフェイスの基礎はそれを通じての他者間の交通があることです。その交通が円滑に行えることは、交通量の増大をもたらします。古いタイプライタがQWERTYを採用した背景には交通量による制限がありました。あまり早く打鍵すると、交通量が増えすぎて入力が渋滞するのです。現在のキーボード入力のために用意されているパスではこのような交通渋滞は発生しません。つまりはQWERTYに固執しなければならないハード的な制約はないのです。

キーボードに求められるインターフェイスの要求は、手元を見ずに話すような自然さで入力を行えることでしょう。日本の携帯電話は固定電話のインターフェイスを踏襲しています。これに対してiPhoneは、キーボードのインターフェイスを踏襲しています。一部は固定電話のインターフェイスですが。ここでも結局は既存のインターフェイスを変革させることはできませんでした。インターフェイスは習得することに抵抗が大きいのです。

しかし習慣化されたインターフェイス利用への前に存在した学習期間がどのインターフェイスにも必要なことに留意してもらえば、対等にそれぞれのインターフェイスを考えることができます。またそのあとの利点については、なるべく伏せておきます。この点に関しては、趣味の話なので、個人の信条が至上です。ただここで考えるのは、優れたインターフェイスを追求するという試みです。

携帯電話に話を特殊化します。このときに入力インターフェイスが固定電話と同じであることは至極もっともです。iPhoneのPCキーボード踏襲は完全にMailやBrowseでの使用が前提です。この基盤の違いがインターフェイスを決定しています。日本の携帯はi-modeなどのネット利用のBrowseを普及させる戦略をとりましたが、結局インターフェイスは電話のままでした。私はこれは使いにくいと思います。もともと意図されていないインターフェイスを使わされているので、不便であるはずなのです。しかし現在この入力系は基本です。これを強制する理由は電話利用におけるキープッシュです。あとは携帯のための小型化のためにインターフェイスに課せられる制約は大きいものであったと思います。

そしてiPhoneでBrowseにはなじみのQWERTYを持ってきましたが、今度はそれを使うBrowserが携帯での利用を本気で考えてはいなかったことですかね。あんな小さい画面でPC並みの情報を得ることには無理があります。すべての機能が統合されていません。ちぐはぐな感じがします。このことにもきっとDesignerは気付いていると思います。

携帯自体が個人間のインターフェイスとして機能しています。電話、メール、ブラウズの機能を凝縮したインターフェイス端末です。電話とメール・ブラウズには使う感覚に違いがあります。電話は音声、メールなどは文字です。携帯の役割が次第にメールなどの文字系統に変わっていくのならば、インターフェイスがキーボード配列になっていくのは、自然であると思います。しかし携帯端末にPCのキーボードのような役割をもたせつつ、PCとは異なるインターフェイスの開発が求められます。今度は空間的な制約がインターフェイスに制限を課すのです。

そのなかで私はiPhoneのタッチしているとスライドする入力方式はとてもスマートであると思います。ただし入力精度にまだ問題が残っているのですが、あの考え方は素敵です。ですが、完全なブレイクスルーにはいたらないと思います。あれでもまだ入力しにくいのです。ただタッチスクリーンによる入力インターフェイスは、レイアウトが自由ですし、開発の制約が少ないので、さまざまインターフェイスがうまれてくることを期待します。

このときに、私が重要だと考えるのは、2つです。

  1. 片手で入力が完結すること。(基本的に携帯は片手で使用)
  2. 1.75ステップで入力できること。(めんどくさいのいまいち)
  3. できればさらにコンパクトにおさまること(画面的な制約)

習得のしやすさは根本的な問題ではなくて、とっつきやすさでしかないのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿